画面いっぱいに広がる柔らかな曲線は、まるで心の中に差し込む光のよう。絵具の重なりがつくり出す滲みや揺らぎには、描き手の素直な感情と、色に対する純粋な喜びがあふれています。 虹というモチーフは「希望」や「つながり」の象徴として親しまれていますが、この作品における虹は、きれいに整列したものではなく、一つひとつの色が個性をもって自由に弧を描いています。まるで「みんなちがって、みんないい」と語りかけるような、寛容さとやさしさに満ちた世界です。 色彩の選び方にも注目です。ピンクや黄緑、水色など、心をふんわりと包むようなトーンが重ねられ、それぞれの色が主張しすぎることなく、共鳴し合うように存在しています。この絶妙なバランス感覚は、計算ではなく、描き手の感性そのもの。眺める人の心にも、そっと寄り添ってくれる一枚です。
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