ずいぶん前、庭にメジロが落ちていました。そのメジロは生きていました。拾って手のひらに乗せたとき、軽さにとても驚きました。ベランダに連れていき、しばらく見守っていると目を開けて、ぱぱっと飛んでいきました。野鳥の寿命は長くはありません。もしメジロと友達の妖精がいたら、きっと妖精はその死を悲しむでしょう。私の中の妖精は不変と不死の象徴です。死を悲しむことは当たり前のことのように思えますが、私達の実際の生活に当てはめたとき、心から誰かの死を悲しんで泣く人は多くないように感じます。
一般社団法人障がい者アート協会