コロナ禍の中の電車内で、マスクをつけていないために乗客たちから冷たい視線を浴びている女性と出会いました。私は、どこかでマスクを落としてしまったのかな?と思い、予備として持っていたマスクを女性に差出し「よろしければどうぞ」と声をかけました。すると、その女性はひどい喘息持ちのため、マスクをつけることができないのだということを説明してくれて、やんわりとお断りのお言葉を頂戴しました。それまで自分はそういった人たちがいるということを想像もしたことがなかったので、自分で自分の知識のなさに悲しくなりました。どうかマスク社会でもこの女性のような、何らかの理由でマスクをつけることができない人もいる、ということを多くの人に知ってもらう周知をし、冷たい視線をこれ以上浴びさせないであげてほしい、後ろ指さされないでほしい、という願いを込めて描きました。