皮膚摘み取り症。 無意識に指先の皮膚を剥いでいた時期がありました。 精神的なストレスなどが原因でこうした自傷行為もあります。 あの頃は絵を諦めていたが、今思えば、絵を描くための大事な指に何故こんなことをしていたのだろう? と、不思議に思います。 自傷行為によって、傷だらけになっていた指先。 何かが壊れるような感覚。痛みにで使えなくなっていく利き手。絵が描けない。でも、それで良いと思っていた。 だって、絵を描いてはいけなかったから。 という強迫観念があったから。 摘み取り、壊れていく利き手の指先から死苦ラメンの華。苦しいのに、それが美しいとも思える瞬間もあった。 傷口がこちらを見ている。 「本当にそれでいいのですか?」
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