画面いっぱいに並ぶ愛らしい“いぬ”たちは、どれも表情豊かで、見ているこちらまで笑顔にしてくれます。一見同じように見えるシルエットの中にも、色や表情の違い、リズムの揺らぎがあり、それぞれが「自分らしさ」を持っているように感じられます。背景には色とりどりのドットがリズミカルに配置され、まるで音楽が聞こえてくるかのような楽しさに満ちています。規則正しく並びながらも、一つとして同じ表情がないその姿は、「違っていい」という温かいメッセージを感じさせます。また、全体に広がるパステル調の柔らかな色づかいが、作品全体に安心感とやさしさを与えています。描き手の「たのしい」「かわいい」「うれしい」といった純粋な気持ちがそのまま絵筆に乗り移ったかのような、幸福感に包まれた一枚です。
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