夜空と海のあいだに浮かぶ水星の上で、彼女はワイルドシングのポーズをとりながら、羽に向かって手を伸ばしています。足場は不安定でありながら羽に向かって手を伸ばしています。また、身体の軸はまっすぐに伸びていて、その姿からは「たとえ届かなくても、手を伸ばしたい」という強い想いが伝わってきます。 ワイルドシングは胸を大きく開いて心を解放するポーズです。その自由さとしなやかさが、宇宙の静けさと重なり、見る者の心に深く響きます。羽は夢や希望、あるいは過去の自分の一部かもしれません。 色鉛筆ならではの柔らかなタッチと深い青の世界が、空気や感情をやさしく包み込んでいます。幻想的でありながら、自分自身とも重ねたくなるような不思議な力を感じる作品です。
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