まだ名前もなく、言葉も知らず、誰の記憶にも残らない場所で。 ひとは、すでに無限だった。 この作品は、胎児の姿と神経のネットワークを重ねながら、 「可能性とは、生まれた瞬間ではなく、生まれる前から存在しているもの」という考えを描いています。胎児の脳内で光る神経細胞(ニューロン)は、まるで宇宙の銀河のように広がり、 そこにはまだ“失敗”も“成功”も、“限界”という概念すら存在していません。 それはまだ誰にも定義されていない自由。 誰の言葉にも縛られず、誰の期待も受けず、ただひたすら、光になる準備をしている。 僕はこの絵を通して問いかけたいのです。 僕たちは、あのときの「可能性」を、今もまだ持っているだろうか? そして願っています。 この絵が誰かにとって、忘れていた“無限の自分”を思い出すきっかけになればと。
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