紫と灰緑の色がやわらかく溶け合い、静かなうねりを感じさせてくれます。まるで大地の奥深くに眠っていた記憶が、陽の光に導かれてゆっくりと目を覚ますようです。ところどころに現れる橙や緑の色が生命の息づかいのように輝き、作品全体にあたたかなリズムを与えています。抽象的でありながらも、自然の移ろいや時間の流れを感じ取ることができ、見る人の心に静かな余韻を残してくれます。
一般社団法人障がい者アート協会