平井雄也(工房はんど)
僕は生まれた時から、筋ジストロフィーという病気です。昔は病気のせいで、何もできなくて、何のために生きているのかわからず、夢も希望ももてなかった。けど、ひとつだけ好きなことがあって、それが絵を描くことでした。絵を描いているときだけ、幸せでした。そのあとは、病気が進行して手が動きにくくなって、一度絵を描くことを諦め、5年くらいやってなくて、でもやっぱり絵を描きたくて、その時、ipadでマウスが使えるようになって、絵を描くようになった。今は考え方が変わり、病気を受け入れ、壁を越え、病気を自分の武器に。自分はみんなのように、身体は自由に動かないけど、できる範囲でアートというツールを使って表現し、障がいがあっても本気で夢を叶える姿を見て、人に生きる希望を与えるアーティストになる。最後に、アートという世界では、不平等とか障がいとか関係なく、本人のやる気と熱量でどうにでもなると思っている。だから、アートの可能性は現実の世界を平等にできるチ力があると思う。