世の中が、私が子どもの頃とは、ありとあらゆる面で変化しつつあります。子どもの頃は、自分が絵のお仕事をさせていただくことができるようになるだなんて、夢のまた夢でした。障害は、私にとって厄介なものでしかなく、障害を持って生まれてきたことで、ずっと辛い思いをしてきました。でも、生きることを諦めなくて、本当に良かったです。障害者手帳を取得したことで、絵のお仕事をさせていただくことができるようになったからです。今は、障害を持って生まれてきたことを、とてもありがたいことだと思っております。私は、「障害」も、一つの才能ではないかと思います。障害があることで、子どもの頃から様々なことを言われてきましたし、また、女性であることから、「女のくせに」「女の子なんだから」と、親からも、周囲の方々からも、常に「女性らしさ」を求められ続けてきました。私はコロナ禍になってから化粧をやめましたが、今や若い男性の三人に一人がメイクをしていて、「メイク男子」という方々もいらっしゃるとか。公立学校の水着もジェンダーレスになったそうです。私のご近所には、赤いランドセルを背負っている女の子は、ほとんど居ません。水色や薄紫、茶色のランドセルの子が多いです。制服でスラックスを履いている女子高生も見かけるようになりました。「男だから」「女だから」と言われる時代は、もう終わりました。これからは、全ての人々が、自分らしく、自分の好きなように生きるべきです。私は、この世に生まれてきた全ての人々が、無限の可能性や才能を持っていると信じています。