移ろうものの救いの象徴、紅蓮華を描いてみた。移ろうものは人も然り、お金や大切なものも移ろうものである。移ろうものは全て 量子というもので出来ている。それはお金という紙切れにもなり、大切なものにもなり、動物にもなり、そして人にもなる。その形は永遠に留まることはない。パステルという画材はその形を描くのに丁度良い。その形は量子の如く、粒の顔料と色の波を持つ。そんな移ろうものの救いとは、「永遠に続かないこと」であることだと私は思う。例えば、「不幸が続かないこと」こそ諸行無常の好いことだ。不幸もまた移ろうものだからである。この世界ではこれを諸行無常と言うらしい。▼▼▼▼▼《紅蓮華と移ろうもの(F10)》を描く前に描いた、習作を兼ねた作品で御座います。