最近はデジタルで作画することが多くなりましたが、インクの自然な『にじみ』が、応援の『炎』を表現するのに最適かと思い、アナログで挑戦させていただきました。デジタルとは違い、やり直しができませんので、一つ一つの作業工程の終わりから次の工程へ始めるまでの気力を整えるのに時間もかかりました。各工程を付箋に書き、どう進めていけばいいのか、最終的にこれでいいのか、時間割を決めていきましたが、なかなか時間通りにはいかず、結局、終わりが見えなくなりました。野球も普段はよくアプリで見ます。年に一度ほどですが、球場に足を運びます。はじめにバッターを描きました。下描きの時に何度もやり直しをして、野球に詳しい知人に聞きながら、何とかデッサンを完成させることができました。キャッチャー同様です。力の入ったその瞬間を描くのは、とても難しかったです。大きく叫んでも小さな声ではありますが、届きますように。
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