画面を縦方向に貫く濃淡豊かな帯状の色彩は、まるで異なる声部が重なり合いながら奏でる二重奏のようです。左側の淡いピンクとパープルがそっと導入部を彩り、中央の深いブルーが静謐さと奥行きを演出。さらに赤の細かなひだが躍動感を呼び込み、右側へ向かうグリーンとイエローのリズムが画面全体に明るい余韻を残します。見る人それぞれの心の中で、色彩が対話し、共鳴し合う瞬間を感じ取っていただければ幸いです。
一般社団法人障がい者アート協会