作品
 
作品のタイトル

レンガと記憶の狭間

作品のタイトル(ふりがな)
れんがときおくのはざま
作者
作者(ふりがな)
ゆきひろ さとう
制作時期
2025年11月頃
作品種別
写真作品
使用画材
【OS】Mac
作品画像サイズ(縦)
1080
作品画像サイズ(横)
1440
作品画像解像度
350
タグ
現実,非現実,屋外,過去,現在,未来,静物,建造物,記号,明るい,わくわく,どきどき,忙しい,びっくり
作品の商用利用
 

写真に刻まれた日付は、必ずしも「その時」撮影された証ではない。カメラの設定ひとつで、意図的に別の日付を焼きつけることも可能だ。近年はAI技術の進化によって、現実の被写体を写し取った“本物の写真”と、AIが作り出したビジュアルとを見分けることが、かつてないほど難しくなっている。では、「本当の写真」とは何だろう。 撮影者の眼差し、意図、偶然と操作。その一瞬を記録したという“事実”だけが写真の本物性なのか。それとも、見る人が受け取る「現実感」や心に残る像こそが本質なのか。写真はかつて「真実を写すもの」と信じられてきた。しかし、技術も表現も進化した現代――写真そのものが「何をもって本物とするのか?」を問い直す表現になりつつある。今、この時代において「本当の写真」とは、装置や技術の境界を越えて、私たちが「本物」だと信じ、感じるその瞬間にこそ、宿るのかもしれない。

アーティストプロフィール

Yukihiro Sato(1980)

北海道
精神疾患とアルコール依存性で身も心も壊れてしまった。大切なものもたくさん失ってしまった。しかし、写真を撮るという行為だけは、私の壊れていない部分として残った。