本作は、日本古来の「九字護身法」に伝わる 隠日形印・智輪印・内縛印・外縛印・内獅子印・外獅子印・大金剛輪印・独鈷印の 九つの印を中心に据え、それらを現代的な抽象表現として再構築したものである。 文字は写経のように“描く”のではなく、 印そのものが持つ意図と構造をアートとして捉え、 象徴性を保ちながら柔らかい筆勢で配置した。 周囲に流れる青と緑の形象は、 天へと立ち上がる「浄めの気」と、 地に沈む「安定の気」を同時に表している。 それらがゆるやかに交わることで、 作品全体がひとつの“青緑の結界相”として立ち上がる。 これは呪符ではなく、 九字護身法の精神性と、気の流れの美しさを 現代アートへ昇華させた作品である。
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