ひつじも、羊雲のようになりたかった。高みをふわふわ、自由に飛べて__。はみごにならずに、仲良く群れて__。形は似てるけど、ボクにはできないことばかり。憧れると、手が届かない自分に苦しくなった。がんばっても、(羊雲のようには)がんばれない自分が嫌になった。…「役回りは、同じじゃない。」「似てるけど、違うんだ。」って教えてもらってからは、空の青の広さが見えて__。羊雲の柔らかさも、自分の足もとの緑の優しさも、空までは届かない地についた足跡も。守ってくれている柵も、そこにいるボクの身体も、どちらもが、なぜか愛おしく見えた…。
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