生まれた巣から飛び立つときに、鳥は鳥になるだろうと思います。与えられた家と与えられた肉。これらを捨てて、自らの目と耳で世界を見渡し、好きなところで寝て、好きなものを食う。精神の場合これをするのは困難ですが、しなければ自由に生きられないだろうと思います。与えられたものによって創られた精神を捨てて、自分にとって真実である精神を探す。心に翼を持つと言うのはそういうことだと思います。暗闇に遮断された孤島の精神の中でじっと翼を膨らませ、飛び立つときが誰のもとにもあってくれたらと願います。
一般社団法人障がい者アート協会